今さらながら

昨日テレビで「三丁目の夕日」を見た。




どうやら,今日から続編が公開されるとのこと。前から見たいと思っていたというか,父親に見せたいなと思っていた。


うちの父親は昭和19年生まれ。上野で生まれ育った。映画の舞台となった昭和33年というと中学生ぐらいかな?


昔,父親に東京タワーができた頃の話を聞いたことがあった。友だちとできたばかりの東京タワーを目印にして自転車をこいだまではよかったが,帰りは目印にするものがなくて,帰れなかったという話。


その時は,『バカだなぁ』というぐらいにしか思わなかったが,映画を見たら,自転車に乗ってしまった若き日の父親の気持ちもわかる気がした。


「ぜんぜん高いビルがないな」とか
「SLって,走ってたのか!」とか
「道路も舗装してるわけじゃないんだ」とか。


ちっとも涙は出なかったが,驚きの連続だった。あの風景の中に父親がいたのかと思うと変な感じというか,不思議だった。